難聴が軽いうちから補聴器を使うのがおすすめ
耳が聞こえにくいなら補聴器相談医へ
高齢になると、耳が遠くなることがあります。これは加齢性難聴と呼ばれ、高音域の聴力が衰えることにより起こります。
自覚していないまま難聴になっていることもあります。周囲に聞き返すことが多くなったり、テレビの音量を大きくしていたりする場合には要注意です。耳が聞こえにくいことに気付いたら、耳鼻咽喉科を受診しましょう。難聴の相談は、日本耳鼻咽喉科学会の承認を受けた補聴器相談医にするのがおすすめです。
補聴器相談医は、耳が聞こえにくくなった人に対して診断や治療を行い、必要であれば補聴器の販売店を紹介してくれます。補聴器相談医に相談していれば、補聴器を購入した後も経過観察をしながら使い方の指導などを受けられます。補聴器は耳が聞こえにくく本当に困ってしまってから使うものだと思っている人もいます。
しかし、補聴器は難聴が軽いうちから使った方がいいのです。聴力に異常を感じたら、まずは補聴器相談医に相談しましょう。
補聴器には3つのタイプがある
そもそも、補聴器とはどのようなものなのでしょうか?
補聴器は耳が聞こえにくくなった人の聞き取りをサポートする医療機器です。補聴器内のマイクに入ってきた音を聞こえやすいように加工し、小型イヤホンから出力する仕組みになっています。
一般に、補聴器の種類は、耳かけ型、耳あな型、ポケット型の3種類に分かれます。
■補聴器の種類
- 耳かけ型
- 耳あな型
- ポケット型
耳かけ型は、補聴器本体を耳の上に引っ掛け、イヤホンを耳に入れて使うもので、充電式になっています。耳かけ型は小型で目立たず、アクセサリー感覚で気軽に使うことができます。
耳あな型は補聴器本体を外耳道内に入れて使うタイプのものです。非常に小型なので目立たず、外からほとんど見えないものもあります。耳あな型は眼鏡や帽子を装着する際にも邪魔になりません。
ポケット型は、補聴器本体をポケットなどに入れ、本体に接続したコードでつながれたイヤホンを耳に装着するものです。ポケット型は比較的安価で手に入ります。